心筋梗塞の再発にそなえた現実的な予防と対策~考えよう、お金のこと~
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心筋梗塞の再発にそなえた現実的な予防と対策~考えよう、お金のこと~ » 心筋梗塞の治療後に取り組む心臓リハビリテーション

心筋梗塞の治療後に取り組む心臓リハビリテーション

心筋梗塞、狭心症、心臓手術後に患者さんの心臓の動きは低下します。しかし、心臓の動きが低下したといって安静な生活を続けてしまうと、今度は体の筋力をはじめとする運動機能が低下。とはいえ、心臓のダメージになるような強いトレーニングも不可能なため、バランスよく低下した体力をつけながら、精神面でも自信をつけられるようなリハビリを導入していく必要があります。

心臓リハビリテーションとは?

心臓の表面にある冠動脈の動脈硬化によって、心筋梗塞や狭心症は引き起こされます。そのため、動脈硬化を防ぐことがリハビリにとって重要となるのです。主に食事療法や禁煙、運動などとなります。

しかし、激しい運動のようなリハビリはできないので、患者さんの様子を見ながら、患者さんに適した運動療法を提供。適切な運動を実施してもらい、精神的な自信を取り戻すことが再発予防につながるのです。具体的に運動療法・患者教育、生活指導・カウンセリングなどのプログラムを準備し、実施してもらうことになります。

心臓リハビリテーションは3段階に分けられる

心臓リハビリは、病気の時期によって取り組み方が異なります。目標は心臓リハビリを行なうことで最終的には社会復帰、よりよい生活が送れることです。そのため、第1期、第2期、第3期のように3段階に分けたリハビリを使い分けるようにしています。

急性期

急性心筋梗塞の発病や心臓手術の手術日から2週間までの間を急性期の第1期とします。急性期の第1期は入院中のため、集中治療室や一般病棟で洗面、排便、シャワー浴、廊下歩行など、最小限の動作が行なえるようになるのが目標です。特に手術直後は体を動かすだけでも痛みを感じるため、何もできないことがほとんど。術後2週間までの間で日が経過するごとに、少しずつ体を動かせるようになります。入院中なので、病院内で無理のない範囲で適切なトレーニングを行なうのが特徴です。

回復期(2〜3ヶ月)

発病から2~3か月間は第2期の回復期と言われています。回復期の目標は退院して、社会復帰することです。リハビリの場所は病院ではなく、 在宅であったりリハビリ専門の施設だったりなど。リハビリでは運動負荷試験などの機能評価検査、社会復帰するための運動療法 を中心に行ないますが、精神的な面での不安などを取り除くためにカウンセリングを取り入れながら回復のサポートを実施します。

維持期(生涯)

発症後のリハビリを通し社会復帰まで到達できたからといって、リハビリが終了するわけではありません。再発を防ぐために、第3期として、回復期に引き続き維持期リハビリが必要となります。リハビリ内容は、在宅で行なうリハビリの他に、地域で行なっている運動施設などを利用して行なうトレーニングや食事療法などです。発症前に喫煙していたのなら、禁煙を続けます。

心臓リハビリの効果とは?

心臓リハビリを行ないながら体調を整える上で一番効果的な方法は、運動です。リハビリを行なうことは、運動機能の向上にもつながります。心臓病になった患者さんが心臓リハビリを継続することで、体力と精神面での回復や生活の質の向上、再発予防、死亡率の低下などの効果があるのです。

心臓リハビリのスケジュールは?

入院した際は、CCUと呼ばれる集中治療室で急性期の治療が行われます。順調に進めば4日目には、200m歩けるかどううかを確認。歩けることがわかれば、更に歩く練習を行ないます。入院中であれば病院の廊下を利用。無理のない範囲で歩行トレーニングを少しずつ慣らしていきます。

入院5~7日目は心臓リハビリ室で、歩行のテストを行います。問題ないようであれば、次のステップとなる回復期でのトレーニングへ。回復期での運動トレーニングは心電図をモニターした状態で医師の監視を受けながら、歩行と自転車を使った運動をします。

トレーニングの最中に体に異変があったときはすぐに対応できるよう、医療スタッフが常に監視し待機してくれるので、安心して継続できます。退院前には、運動負荷試験や血液検査を実施。最後に医師や看護師たちとの面談をし、運動や生活指導を受けて、特に問題なければ退院となります。

退院してから3か月間は外来通院リハビリに通いながら、体の筋力や運動機能を維持できるような運動をして体調を管理。3か月以降も維持期として、運動療法と食事療法や禁煙を継続し、再発防止に心がけます。

心臓リハビリで大切なこと

心臓リハビリをしていく上で大切なことは、無理をしないことです。激しい運動が必ずしも病気の改善につながるとは限りません。運動中に疲れてしまったり気分が悪くなってしまったりしたら、すぐに休む。また、医師や看護師に指示されたリハビリをきちんと続ける。運動療法、食事療法など、どちらもどちらもきちんと実施していくことです。

リハビリをしたからといってすぐに結果へつながることはなく、少しずつ経過が良くなっていくことがほとんど。リハビリは根気よく継続していく努力が重要です。

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心筋梗塞の医療費シミュレーション

自己負担額は、医療保険の加入有無、高額療養費制度の利用によって変わります。先進医療の医療費300万円を含む、治療費総額500万円の場合で自己負担額を算出してみました。

360万

医療保険に入っていない場合、公的医療保険によって自己負担額は3割となります。ただし先進医療は対象外のため、自己負担額は高額に。

309万7,430

高額療養費制度を利用すると、自己負担限度額を超えた医療費が払い戻されます。ただし公的医療保険が適用外の治療は除外されるため、先進医療の治療費は丸ごと自己負担に。

9万7,430

先進医療を保障する医療保険の大半は、先進医療の技術料と同額の給付金を受け取れます。高額療養費制度と併用すれば、さらに自己負担額は軽減。