心筋梗塞の再発にそなえた現実的な予防と対策~考えよう、お金のこと~
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心筋梗塞の再発にそなえた現実的な予防と対策~考えよう、お金のこと~ » お金があれば名医に頼れる!?心筋梗塞再発時に手術を依頼したい病院リスト

お金があれば名医に頼れる!?心筋梗塞再発時に手術を依頼したい病院リスト

心筋梗塞が再発した際には、カテーテル手術や冠動脈バイパス手術などが必要となることがあります。特に急性心筋梗塞の場合は、一刻を争うため再発時に備えて日頃から安心して手術を依頼できる病院を調べておくことが大切です。患者の信頼の高い病院は治療実績も多くなります。地域の病院情報をしっかりと押さえておきましょう。

各地域でおすすめの病院を治療数で比較

心筋梗塞が再発した際に、手術を依頼したいおすすめの病院を朝日新聞出版社 週刊朝日MOOK「手術数でわかる いい病院 2019(40位内)」を元に表にして比較しやすくしました。東京都、神奈川県、千葉県、大阪府、北海道、宮城県、福岡県、それぞれの地域で手術を検討する際の参考にしてください。

病院名 治療数 緊急 冠動脈バイパス手術 TAVI
附属榊原記念病院 1,037 263 284 184
心臓血管研究所付属病院 167 - 30 0
三井記念病院 472 - 117 42
順天堂医院 783 -  140 74
横須賀共済病院 1,059 120 37 0
湘南鎌倉総合病院 1,046 178 41 82
総合新川橋病院 819 36 - 0
千葉西総合病院 2,874 452 115 31
新東京病院 1,774 267 50 94
桜橋渡辺病院 932 153 35 0
ベルランド総合病院 780 141 20 19
札幌心臓血管クリニック 2,232 158 133 39
札幌東徳洲会病院 837 60 80 108
北海道循環器病院 - - 33 -
仙台厚生病院 1,171 409 109 192
宮崎市郡医師会病院 907 292 50 20
小倉記念病院 1,811 301 208 181

厚生労働省に届け出義務が生じる「経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈粥腫切除術及び経皮的冠動脈ステント留置術」の実施例が、2014年の1年間に200例以上あった555病院を対象としています。治療数は2017年の1年間に実施された心カテーテル治療数が基準です。治療数は延べ患者数(穿刺回数)。内訳として発作による急性心筋梗塞への対応を含めた緊急治療症例数として示しています。また、冠動脈バイバス手術数は単独、複数の両方を含みます。TAVIは経カテーテル的大動脈置換術を指します。

心筋梗塞再発時に病院を選ぶポイントとは

表をみると病院間で治療数や手術数に大きな差があることがわかります。人口が密集している都市圏にある病院だからと言って治療数が多いとは限りません。患者にとって治療実績、手術の数は受診を決める大きな材料となります。信頼が高いほどその病院に患者が集中する傾向があるといえるでしょう。心筋梗塞の再発で手術する可能性が少しでもあるのなら、居住地域エリアや近辺エリアで実績の多い信頼できる病院を探すことが大切です。

日本全国から心筋梗塞の病院を探そう

日本全国の主要エリアで心筋梗塞の手術を依頼できる病院について紹介します。心臓血管外科専門の医師の在籍や治療実績のある病院、特徴ある検査や手術など、様々なポイントを比較して自分に合った病院を選ぶことが大切です。

心筋梗塞の地域情報

急性心筋梗塞の死亡率に地域間格差があるのかどうかをみてみましょう。平成27年に実施された都道府県別年齢調整死亡率調査から、人口10万人に対する急性心筋梗塞の死亡率について男女別に上位10位を示しています。

男性

都道府県名 死亡率
福島 34.7
高知 29.3
岡山 28.9
山形 26.3
鳥取 26.0
茨城 23.8
福井 23.1
青森 22.8
長崎 21.8
三重 21.3

女性

都道府県名 死亡率
福島 15.5
鳥取 10.7
高知 9.8
岡山 9.6
茨城 9.4
鹿児島 9.2
山形 8.4
栃木 8.2
滋賀 8.1
長崎 8.1

急性心筋梗塞の都道府県別年齢調整死亡率調査からは、男女ともに福島県が最も死亡率が高いことがわかります。また、高知県、岡山県、鳥取県も男女ともに死亡率5位以内と高くなっています。一方、全国的にみて、男女ともに急性心筋梗塞の死亡率が低いのは、秋田県、佐賀県、熊本県、奈良県、島根県などです。九州、四国、東北などのエリアで死亡率の高さが同じであるとは言えません。また、死亡率の低い都道府県であっても、市町村レベルでは死亡率に大きな格差が生じていることも考えられるでしょう。

急性心筋梗塞の死亡率に地域差が発生する理由

厚生労働省が2017年に公表した都道府県別の格差についての資料によると、2015年に人口10万人当たりで年齢調整をした死亡率において男性で最も高かったのが福島県の34.7人、最も低かったのが熊本県の8.6人。女性では最も高かったのが福島県の15.5人、最も低かったのが秋田県の3.1人となっています。男性では4.03倍、女性では5.00倍もの格差が生じています。

急性心筋梗塞は、高血圧や高コレステロール、糖尿病、肥満といったいわゆる生活習慣病がリスクを高める原因となります。食習慣を含めて地域によって特徴的な習慣があるとともに都道府県単位で効果的な対策や予防が十分に講じられていないことも考えられるでしょう。また、発症していかに短時間で医療機関に緊急搬送され、カテーテル手術を受けられるかどうかも死亡率の地域間格差に影響を与えていると考えられます。心筋梗塞の再発リスクの可能性があるなら、近隣に迅速に治療できる医療機関があるかどうかも確認しておく必要があるでしょう。

心筋梗塞の治療費用相場

医療費、入院費の目安

厚生労働省の「平成26年度 医療給付実態調査」「平成26年 患者調査」を参考として、「価格.com保険」では、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の治療費・入院費の目安を示しています。心筋梗塞が再発して入院が必要となる場合、入院期間の平均は手術なしで7.2日、手術ありで9.6日、全体平均で8.4日となります。

1日当たりの医療費の平均は87,600円。しかし、これには入院時の差額ベッド代は含まれていません。入院平均日数にこの金額を掛けると総医療費は735,800円となります。また、これとは別途必要となる入院費用の平均は、3割自己負担の場合、1日当たり26,300円、総支払金額は220,700円となります。以上のことから、医療費と入院費を合計すると100万円近くになることがわかるでしょう。

心筋梗塞の再発が及ぼす経済的リスクを考えよう

保険制度や高額療養費制度を活用すれば、自己負担額は100万円よりかなり少なくて済みます。しかし、カテーテル手術は40万円~70万円、冠動脈バイパス手術は400万円~500万円程度の費用がかかります。自己負担額が3割で高額療養費制度を活用しても、出費がかさむことにはかわりありません。また、入院中は働くことができず、自宅療養も含めて通常の収入が得られないことも考えておく必要があるでしょう。手術をして退院しても薬物治療が一生続くことも珍しくありません。心筋梗塞が再発すると経済的なリスクが高まる可能性があることをよく考えたうえで、日頃から備えておくことが必要です。

参照サイト:「価格.com保険」:https://hoken.kakaku.com/insurance/hospi-rate/dis/c=0902/

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あなたはその時、払えますか?
心筋梗塞の医療費シミュレーション

自己負担額は、医療保険の加入有無、高額療養費制度の利用によって変わります。先進医療の医療費300万円を含む、治療費総額500万円の場合で自己負担額を算出してみました。

360万

医療保険に入っていない場合、公的医療保険によって自己負担額は3割となります。ただし先進医療は対象外のため、自己負担額は高額に。

309万7,430

高額療養費制度を利用すると、自己負担限度額を超えた医療費が払い戻されます。ただし公的医療保険が適用外の治療は除外されるため、先進医療の治療費は丸ごと自己負担に。

9万7,430

先進医療を保障する医療保険の大半は、先進医療の技術料と同額の給付金を受け取れます。高額療養費制度と併用すれば、さらに自己負担額は軽減。